必要証拠金とは、注文を保有するために確保されている資金です。取引口座通貨で計算されます。 必要証拠金額は、取引口座に設定されている取引金融商品とレバレッジに基づいて計算されます。 この記事では、必要証拠金とさまざまな証拠金所要額に関し、知っておくべきことすべてについてご説明します。
注文の必要証拠金額を計算すると、注文の発注に十分な資金が取引口座にあることを確認できます。
Exnessでは、投資カリキュレーターもご用意しています。すべての取引金融商品(レバレッジを含む)の証拠金所要額を数秒以内に計算することができます。 投資カリキュレーターの使い方をご確認ください。
必要証拠金と余剰証拠金の違いに関する詳細をお読みください。
- 必要証拠金の計算
- 変動証拠金所要額
- 固定証拠金所要額
- 証拠金所要額の引き上げ
必要証拠金の計算
必要証拠金を計算する際は、まずレバレッジを利用しているかどうかを確認することが役立ちます。
レバレッジを利用した必要証拠金の場合
必要証拠金=ロットx契約サイズ ÷ レバレッジサイズ
レバレッジ1:2000で2ロットのEURUSDを例に挙げてご説明します。
- ロット:2
- 契約サイズ:EUR 100,000
- レバレッジサイズ:2,000
必要証拠金= 2 x 100,000 ÷ 2,000=EUR 100
レバレッジをかけない場合の必要証拠金
必要証拠金 = ロットx契約サイズx証拠金所要額
0.5ロットのGBPSEKmを例に挙げてご説明します。
- ロット:0.5
- 契約サイズ:GBP 100,000
- 証拠金所要額:この例では1%
必要証拠金= 0.5 x 100,000 x 0.01=GBP 500
注:証拠金所要額は契約仕様でご確認いただけます。
ヘッジ注文の証拠金所要額
以下の取引金融商品グループの場合、完全ヘッジされている注文の必要証拠金は0%です。
- 外国為替
- コモディティ
- 仮想通貨
- インデックス(指数)
- 株式
ここで2つの例を見てみましょう。
例1-完全ヘッジされたポジションの必要証拠金の計算
以下の注文は、レバレッジを1:2000に設定したヘッジ注文です。
- EURUSDの買い注文5ロット
- EURUSDの売り注文5ロット
上記の注文の場合、両方とも金融商品、取引量、および発注時間が同じであるため、課される必要証拠金は0になります。
注:金融商品または金融商品のサフィックスが一致しない場合、注文はヘッジ注文とみなされず、必要証拠金が課されます。 ヘッジ注文に必要証拠金が保持される理由に関する詳細をお読みください。
例2-部分ヘッジされたポジションの必要証拠金の計算
以下の注文は、レバレッジを1:2000に設定した部分ヘッジ注文です。
- EURUSDの買い注文5ロット
- EURUSDの売り注文3ロット
この場合、EURUSDの買い注文3ロットはヘッジ注文とみなされる一方、ヘッジされていないとみなされる残りの2ロットに対してのみ必要証拠金が課されます。
課される必要証拠金=(ロット x 契約サイズ)÷ レバレッジ
=(2 x 100,000)÷ 2,000
=100 EUR
変動証拠金所要額
大半の取引金融商品には変動証拠金所要額があり、必要証拠金はレバレッジの変化に伴って変化します。 レバレッジが高いと必要証拠金は少なくなり、レバレッジが低いと必要証拠金は多くなります。
変動証拠金所要額のある金融商品の場合、レバレッジは自動的に変更されます。
- 取引口座の有効証拠金が変動する場合
- 重要な経済ニュースの公開中
- 週末の市場取引終了および土日祝日の3時間前と1時間後
どの取引金融商品の証拠金所要額でも、投資カリキュレーターでご確認いただけます。または、弊社ウェブサイトで証拠金所要額とレバレッジに関する規則をお読みください。
固定証拠金所要額
取引金融商品によっては固定証拠金所要額があるため、レバレッジの設定にかかわらず、注文を発注するための必要証拠金は変更になりません。
これらの金融商品には、以下のグループが含まれます。
- エキゾチック(通貨ペア)
- 仮想通貨
- コモディティ(エネルギー)
- 株式
- インデックス(指数)
- XPD(通貨ペア)
- XPT(通貨ペア)
これらの金融商品の必要証拠金は金融商品によって異なり、レバレッジ設定(無制限レバレッジを含む)の影響を受けません。 これらの金融商品は常に、証拠金所要額の引き上げ対象となります。
証拠金所要額の引き上げ (HMR)
市場全般のボラティリティに影響を与える重要なイベントや特定の時間帯は、注文の発注に必要な証拠金が増えます。これらの期間は、HMR(証拠金所要額の引き上げ)の時間帯として知られています。
大半の場合、これらの時間帯に発注された新規注文の最大レバレッジは、自動的に1:200に設定されます。 これがお客様の取引口座に影響を与える場合、影響を受ける金融商品の一覧とHMRの時間帯を記載したお知らせメールを、取引プラットフォームのメールボックスにお届けします。
重要なニュースを把握するには、経済指標カレンダーもご参照ください。
影響を受ける場合、ExnessターミナルおよびExnessトレードには、HMRの時間帯の影響を受ける金融商品の横に赤い3本線のシンボルが表示されます。
ニュースの影響に応じ、HMRの時間帯はリスク管理の判断により延長される場合があります。
HMRの時間帯が変動証拠金所要額に与える影響
HMRにより最大レバレッジは1:200になります。 この倍率は、新規注文、または以下の期間中にポジションが決済されたために再発注された注文に適用されます。
- ニュースリリース
- 週末および祝日
ニュースリリース
ニュースリリースの15分前から5分後までに発注された注文には、 HMRが適用されます。(最大レバレッジ1:200)
これにより、経済イベントの期間中に価格が不安定になった場合のトレーダーのリスクを軽減します。 ニュースリリースの5分後にHMRは解除され、取引口座の有効証拠金とそのレバレッジに基づいて証拠金所要額が再計算されます。
週末および祝日
取引金融商品の外国為替および貴金属は、週末および祝日に取引が中断される場合があります。 市場取引終了前の3時間および市場取引再開後1時間は、これらの金融商品にはHMR(最大レバレッジ1:200)が適用されます。
HMRの時間帯が固定証拠金所要額に与える影響
- 株式の場合
- 20%のHMR(最大レバレッジ1:5)は、決算報告発表の6時間前から20分後までの取引時間に特定の株式に適用されます。 HMRの時間帯に備えて株式報告発表日をご参照ください。
- 20%のHMRは、市場取引終了の15分前から市場取引再開の20分後まで、株式にも適用されます。
- コモディティの場合
- 重要なニュースおよび週末の取引時間外のUK OilとUS Oilには、5%のHMR(最大レバレッジ1:20)が適用されます。
- UKOilは、金曜日の08:00 GMT+0から月曜日の00:30 GMT+0までです。
- US Oilは、金曜日の16:45 GMT+0から月曜日の22:59 GMT+0までです。
- XNGUSDには、5%の固定証拠金所要額(FMR)が適用されます。 HMRの時間帯は、レバレッジが2%に制限されます。(最大レバレッジ1:5)
- 日中の休憩、経済ニュース、週末、および祝日から30分以内に発注されたすべてのゴールドの注文は、HMRの対象となり、レバレッジは 1:1000以下に制限されます。
- インデックス(指数)は毎日HMRの対象となります。(インデックス(指数)ごとに異なります)
注:BTCUSDおよびビットコインペアには、HMRの時間帯に固定証拠金所要額が適用されます。
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